長期優良住宅にすると住宅ローン控除の控除額にメリットがある
住宅が長く続いていくときには様々なエネルギーを消費することになります。昨今、エネルギー問題や環境問題に注目が集まっており、環境への負担が少ない住宅に対して優遇する動きがあります。その代表的な存在が長期優良住宅です。長期優良住宅とは、長期的に環境への負担をそれほどかけずに維持していける住宅のことを言います。
例えば断熱性に優れた外壁を使用している住宅の場合、空調にかかる年間の電気量が少なくなる可能性があります。そういった住宅が増えていくと日本全体のエネルギー使用量が下がります。そこで国はこの長期優良住宅に控除を用意しています。長期優良住宅の要件を満たしていると、住宅ローンの控除額を拡大して低金利を実現することが出来ます。住宅ローンの負担を減らすことが出来るので大きなメリットと言えるでしょう。
長期優良住宅として認められるためにはしかるべくタイミングで申請を出さなければなりません。正式に認められないと控除額が優遇されない可能性があります。申請を出すタイミングについてはハウスメーカーや工務店など専門の人物に相談しておきましょう。長期優良住宅であるかどうかのチェックは厳しいものがありますが、施工実績の高いハウスメーカーに施工を依頼していればそれほど問題はありません。住宅ローンの控除額がどう変わるかについては、住宅ローンの総額によっても変化するので一概に言うことは出来ませんが、数十万単位でお得になる可能性もあります。
長期優良住宅の認定は永続ではありません。定期的に認定を更新する必要があります。住宅の状態によっては要件を外れてしまうことがあるからです。点検をしっかりと行い、要件を満たし続けることが重要となります。点検には手間もかかりますが、低金利などの利点を残せるので認定を受け続けることのメリットは大きいです。
長期優良住宅は控除の点でも利点がありますが、根本的に電気代を抑えられるという魅力もあります。控除と電気代削減のダブルで費用を抑えることが出来ます。それゆえに多少手間がかかったとしても、長期優良住宅であることを保つことの重要性は高いと言えるでしょう。自治体によっては他にも控除を行っていることがあります。バリアフリーの住宅に補助を行っているところもあるので、該当する可能性がある場合にはチェックしておきましょう。マイホームを建てる際の総額の費用が控除次第で大きく変わることも多く、決して侮ることは出来ない部分でもあります。